四季報で儲ける!銘柄選びのコツを大公開!

株式投資において、四季報は重要な情報源の一つと言えます。しかし、四季報は分厚くて読むのが大変ですし、どこに注目すればいいのかわからないという人も多いでしょう。そこで、この記事では、四季報で銘柄を探すときに押さえておきたいポイントを5つ紹介します。

1. 業績予想をチェックする

まず、四季報の見開きには、企業4社分の業績予想が掲載されています。ここで、売上高、営業利益、経常利益、純利益が順調に伸びているかを確認します。特に、営業利益や経常利益の伸び率が高い企業は、利益率が高くて効率的に経営していると言えます。また、会社予想と東洋経済の業績予想を比較することで、会社の見通しの甘さや慎重さ、東洋経済の独自の見方などがわかります。一般的には、会社予想よりも東洋経済の予想のほうが正確と言われていますが、必ずしもそうとは限りません。どちらの予想にもメリットとデメリットがありますので、両方を参考にして判断しましょう。

2. PERやPBRなどの株価指標を比較する

次に、四季報の見開きには、PERやPBRなどの株価指標が掲載されています。これらの指標は、株価が企業の業績や資産に対して割安か割高かを判断するためのツールです。PERは、株価を1株当たりの利益で割ったもので、PBRは、株価を1株当たりの純資産で割ったものです。一般的には、これらの指標が低いほど割安で、高いほど割高と言われていますが、単純に数字の大小で判断するのではなく、同業他社や業界平均、過去の推移などと比較して相対的な割安度を見ることが大切です。また、PERやPBRだけでなく、ROEROAなどの収益性や効率性を示す指標も参考にしましょう。これらの指標が高い企業は、資本を有効に活用して利益を生み出していると言えます。

3. コメント欄を読む

さらに、四季報の見開きには、会社四季報の記者が徹底取材した、業績に関するコメントと材料に関するコメントが書かれています。このコメントには見出しがあり、特に次のキーワードに注目しましょう。

  • プラスイメージ:絶好調、飛躍、急伸、V字回復、独自増額など
  • マイナスイメージ:不透明、急悪化、続落など

プラスのイメージの見出しが使われると買われやすくなり、反対に、マイナスのイメージが使われると売られやすくなります。また、私が特に注目する見出しは、「独自増額」です。独自増額は、会社予想に対して会社四季報が独自に数字を増額する場合を指し、株価に対して強力なプラスのインパクトがあるからです。さらに、材料に関するコメントに次のような内容が書かれていると、プラス評価されるので、こちらも注目しています。

  • 期待の商品や新規事業
  • 大手企業との提携

ただし、すでに会社が公表済みの材料の場合は、株価にプラスに働かない場合もあります。そのため、「これはすごいかも!」と思う材料が書かれていたら、適時開示などで会社が発表済みかどうかをチェックすることをおすすめします。

4. 株主構成や資本異動を確認する

また、四季報の見開きには、株主構成や資本異動に関する情報が書かれています。株主構成とは、主にその企業の株式をたくさん持っている大株主といわれる団体、企業、個人のことです。株主構成には、機関投資家(生保や外資、信託銀行)や創業者一族、自社持株会、親会社が載ることが多いです。これらの株主の動向や意向によって、株価に影響が出ることがあります。例えば、機関投資家が大量に売買すると、株価が乱高下することがあります。また、創業者一族や自社持株会が多くの株式を保有していると、株価が安定することがあります。資本異動とは、例えば、株式の増資や株式分割などのことです。これらの資本異動によって、株式の需給や流動性が変わり、株価に影響が出ることがあります。例えば、株式分割をすると、株価が下がりやすくなりますが、一方で株式の流動性が高まり、個人投資家にとって買いやすくなります。このように、株主構成や資本異動に注目すると、株価の値動きのヒントになることがあります。

5. 月足長期チャートを見る

最後に、四季報の見開きには、その企業の株価チャート(月足)が載っています。月足チャートは、長い期間の過去の株価動向を把握するのに便利です。月足チャートを見ると、その企業の株価が過去にどのような値動きをしたか、どのようなトレンドにあるか、どのような節目や抵抗帯があるかなどがわかります。例えば、株価が長期的に上昇トレンドにある企業は、安定的に業績が伸びていると言えます。また、株価が過去に高値や安値をつけたところは、そのレベルを超えるか下回るかによって、株価の方向性が変わる可能性があります。このように、月足チャートを見ると、株価の歴史や将来性についてのヒントになることがあります。

以上、四季報で銘柄を探すポイントを5つ紹介しました。四季報は、企業の業績や財務、株価などの情報が豊富に載っているので、株式投資において非常に役立つ書籍です。しかし、四季報だけで銘柄を決めるのではなく、他の情報源や自分の判断も加えて、総合的に分析することが大切です。四季報を上手に活用して、良い銘柄に出会えることを願っています。